これはあるデザイン会社が、WordPressからWebflowに移行した理由と変遷のストーリーです。
本格的なデザイン会社である某社は、当時WordPressを用いて、戦略・デザイン・エンジニアリングの側面から、顧客のウェブサイトを制作していました。そして会社自身、優れたオープンソースであるWordPressが、自分たちの仕事に適したツールであると考えていました。
ただ一方で、大きな問題も抱えていました。
それは、エンジニアとデザイナーの間で常に軋轢があったということです。デザイナーは新たな操作法や表示の変化等を求める一方で、エンジニアは効率や実現可能性を追求するというように、それぞれに優先順位の違いが発生していました。
制作事業の責任者によれば、デザイナーからエンジニアへの仕様の連携に最も悩んでいたそうです。
デザイナーはコードの制限を理解せずに容量の重いサイトを作り、エンジニアはデザイナーの能力を制限してしまうことで、構築まで異常に時間がかかってしまうという事態が数多く発生していたのです。
これは、特にデザイン性の向上に伴い大きな問題となりました。デザインがより複雑になったことで、サイトの完成が次第に遅れるようになったのです。
会社にとって、何を作るかだけでなく、どのように作るか、どのように組織を構成するかなど、全面的な見直しが必要なのは明らかでした。
しかしその前に、WordPressを使っていた、以前の運営方法をさらに詳しく見てみましょう。
デザイン会社が、WordPressを使用するのはごく当たり前のことです。
しかし、同社のWebデザイナーが、
「デザイナーである私たちのビジョンは、開発側には思い通りに伝わらないことがよくあります。デザイナーとエンジニアの間には、常に壁があったのです」
と話すように、WordPressでの構築はデザインと構築との間に軋轢が生じてしまうそうです。
つまり、デザイナーは最もかっこいい、規模の大きなサイトを作りたがる一方で、エンジニアは効率的で合理的なコードを書きたいがために反発し合うのです。
コードの制約がある中で、どんな方向でサイトを仕上げようか、という議論が常にあったものの、誰も明確な答えを持っていませんでした。
今でも明確な答えはない、と事業責任者は言います。
その結果、デザインも開発も、当初のデザイン案と納品されたものでは差異があることが多く、クライアントに最適な製品を提供することができていませんでした。
また、「ビジネスの観点からも、制作の観点からも、非効率なことがよくありました。妥協の産物だったのです」と事業責任者は語ります。
こうした課題を克服しようと動き出した時には、Webデザイン自体が進化していました。美しく革新的なサイトが市場に出回り始め、デザインが重いだけでなく、要素が複雑で、操作も高速かつ柔軟であることが求められるようになっていきました。
そのため、デザイナーからエンジニアへの仕様の引き継ぎにどんどん重圧がかかっていきました。
他社はどのようにこれを実現しているのだろうかと感じる一方で、実際にデザインと開発の一元化を導入できている会社もあったようです。
事業責任者は初めてWebflowを見て、ひと目でそのツールに惚れ込んだ、というわけではなかったようです。
「Webflowを見て、正直言って敬遠していました。Webの限界を超えようと努力しない人たちが使う、ただの中小企業向け製品だと思ったんです。」と言います。
同社のWebデザイナーも同様に、「”ああ、これもドラッグ&ドロップ式のエディターのひとつに過ぎないんだ”と思いました。そのうえ、高度な開発力をビジュアル的なプラットフォームで実現できるとは思えなかったのです。」と、複雑な感情を抱いていました。
そこから1年ほど、同社はWebflowを用いた制作は行っていませんでした。
しかしある時、事業責任者のフリーランスの友人が、Webflowに切り替えた経験を話してくれたことがありました。
さらに、「今はWebflowしか使っていない」と聞いたその夜、事業責任者は家に帰ってから、Webflow Universityにあるすべてのビデオを見始めました。
「一晩で全部見てしまったんです。まるで未来を見ているような気分でした」と彼は語ります。
彼にとって、デザインとエンジニアを摩擦なく統合し、迅速に構築と反復を行うWebflowの機能は、同社の抱えていた問題の多くを解決できる、まさに解毒剤であり、画期的なものだったのです。
さらに魅力的に感じたのは、クライアントが迅速かつシームレスに変更を加えることができるという点でした。
その後彼は、このWebflowこそ同社の進むべき方向性であると確信しました。
そして、Webflowを使用できる最適なデザイナーを探している中で、Webflowクリエイターに出会い、Webflowの可能性を探り始めました。
Webflowクリエイターである彼はWebflowのデザイナーとしてしか働いたことがありませんでした。WordPressや他のサイト制作ツールに手を出したり、学校でフロントエンドの開発を学んだりしていましたが、どれも納得がいかなかったそうです。
大学3年の時にYouTubeでWebflowに出会い、WebflowのCMSと、完全なデータベースを視覚的に構築する方法を1本のビデオで見て、このプラットフォームなら大丈夫だと思ったんです」と彼は言います。
彼が同社の他の社員にWebflowの真価を示すことができたのは、入社間もなくのことでした。
ちょうどその頃、某社のサイトを制作している中で、会社は壁にぶつかっていました。
某社のサイトでは、高度に設計されたインタラクション体験を実現したいというビジョンを掲げていましたが、WordPressでの構築では、エンジニアチームとデザインチームがこのコンセプトの議論を延々と繰り返し、何度も何度も行き詰まっていました。
Webflowクリエイターである彼は、チームの取り組みを見て、"これならWebflowでできるに違いない "と言ったのです。当然、他の社員は半信半疑でした。サイトのカスタマイズ性を考えると、Webflowで自分たちのビジョンが実現できるわけがないと考えていたのです。
翌朝、社員たちが出社すると、Webflowクリエイターである彼がWebflowでホームページ全体を構築していました。一晩で完全に機能的で完璧なホームページを作り上げたのです。
それが大きな転換点となりました。
Webflowの性能に感銘を受けた社員たちは、Webflowを会社全体のサイト構築ツールとして統合するようになりました。
WebflowはWordPressと大きく異なるため、同社の作業プロセスも変化させる必要がありました。
まず、ユーザーと製品の間の相互作用をデザインする、「インタラクションデザイン」のステップを追加しました。
これにより、マイクロインタラクションから大規模なローディング画面まで、ユーザーとサイトの間に双方向性が生まれました。プロジェクトの中で最も長いプロセスであった、コーディングの段階を最小限にすることができたのです。
さらに、同社の社内チームにも変革が必要でした。
デザインチームは、ビジュアルだけでなく、UIやフロントエンドの開発にも注力し、デザイナー全員がWebflowでの構築方法を習得しました。一方、開発チームは、フロントエンドからソフトウェア全般の開発に焦点を当てました。これにより、Webサイトやプラットフォームの構築ができるようになったのです。
その結果、この会社でソフトウェアを設計・構築するすべての人のスキルアップにつながりました。
Webflowの導入と新しい作業プロセスにより、サイト完成にかかるまでの時間は以前の半分以下になりました。また、Webflowは構築も修正サイクルも速いので、市場での競争力も高めることが可能となったのです。
彼らはWebflowに移行したことで、デザイナーチームがデザイナーとして成長することができたと考えています。
「Webflowを使うことで、ウェブがどのように機能しているのか、コードがどのように機能しているのかをより理解することができました。Webflowはデザイナーがより構築側の認知を促し、サイトのさまざまな要素がどのような仕組みで構築されているかを理解させてくれます。」
同社は、これからのWebデザイン業界の一翼を担うツールとして、Webflowの可能性に賭けています。
「WebflowをWordPressの代替品として使いたいわけではなく、新しいカテゴリーとして捉えています。私たちの一番の目標は、あなたが見た一番かっこいいウェブサイトを構築したのが他の何物でもない、Webflowであることです。」と同社代表は言います。
いかがでしょうか。
当社では、Webflowの関心を持ってくださった方々に向けて、無料Webflow説明会を実施しています。
以下よりお問い合わせフォームにアクセスし、お気軽にお申し込みください。
ご発注を検討されている企業様だけでなく、フリーランスや制作会社など同業者様でも構いません。
Webflowの広がりによって、発注側も制作側もより幸せになれる社会の創造に向けて、当社は邁進していきます。
今後とも宜しくお願い致します。
Webflowとはなにか?についてはこちらで解説しています。合わせてご覧ください。
Webflowについての基本的な使い方について解説した記事はこちらからご覧ください。
Webflowのメリットについて解説した記事も投稿しています。よろしければご覧ください。
会社名
Funwork株式会社
所在地
東京都千代田区東神田3-4-12
代表者
堀尾 尭史
電話番号
メール
03-5809-2979
backoffice@funwork2020.com
URL
設立日
2020年5月18日
資本金
9,000,000円
取引銀行
きらぼし銀行
Webサイト、ITサービス受託開発
マーケティングコンサル事業
シェアオフィス及びコワーキングスペースの運営